雰囲気的にあまりSFっぽくはないかもしれないけれど
透明人間としての生活に伴う苦労や、それを乗り越える方法、そして追っ手との駆け引きなど
とてもよく考えられていて、とても面白いと思います!
(しばらく前になりますが)復刊された事だし語り合えたらと思いスレを立ててみました。
『透明人間の告白』 (原題: MEMOIRS OF AN INVISIBLE MAN )
著者 H・F・セイント (H・F・SAINT)
翻訳 高見 浩
日本語版発行は1988年(原著発行は1987年)
しばらく絶版になっていたが
現在は新潮文庫として復刊・発売中(上下巻各700円)
(amazonのページ)
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4102377018/ref=s9_asin_title_3/503-9964596-6070325?pf_rd_m=
AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-1&pf_rd_r=1J9RQH35YR2CQ5H1Z4D5&pf_rd_t=101&pf_rd_p=61605406&pf_rd_i=489986
(原作の面白いところがあまり活かされておらず映画としてはイマイチだと思うが)
この小説を映画化したものも一応紹介
『透明人間』(1992年)
監督:ジョン・カーペンター
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=15743
原作のエロ描写が殆どなくて泣きそうになった。
特に最初の奴
最初のエロシーンはある意味映画化しにくいだろうな
個人的にはタクシーの中でアリスとイチャつくシーンを実写で見たかった。
つーか、読んだ当時「アメリカ人はこんなにもすぐセックスをするのか
(電車の中でやら、会ったばかりのどこの馬の骨ともわからん奴とやらetc.)」
とかなりカルチャーショックを感じたな
好きな小説なのでage
この板は数日中に20に満たないと落ちてしまうよ。
>5 そうですか、ではちょっと積極的に書きこんでいってみます。
住む家も財産も人としての姿も失った主人公が
追っ手に追われながらも、都市の隙間を縫うようにして
一歩一歩地道に新しい生活を築いてゆく様子が事細かに書かれているのが面白い
主人公の透明であるという特性もメリット・デメリットの両方で物語に良く活かされている
透明人間の体臭が匂ってくる小説
>8
しかしその臭いを犬に嗅ぎつけられる心配は無い
この人ほかに作品書いてないの?
>9
書いてないっぽい。
本のあとがきや作者紹介によると、
著者は若い頃、雑誌に短編を投稿した事はあるらしいが
その後10〜20年ぐらいは会社経営に専念、40代になり生活に余裕が出てきた所で
処女長編であるこの本を書いたらしい。
著者紹介にある『目下、ニューヨークを舞台にした二作目を執筆中』(透明人間の話ではないらしい)
というのは88年頃出版されたハードカバー版にも書いてあるが、
最近復刊された文庫版の著者紹介でもそのまんまだったのには笑えたが同時に
(20年近くたっても次の本が出ないという事は作者が書くのをやめたか、
2冊目が失敗作で訳される予定がないのかな?と思うと)残念だった
その後、日本アマゾン、米アマゾンで探してみたけど『透明人間の告白』(とそれの英語版・ドイツ語版らしき本)
以外は見当たらなかったよ。
米アマゾンの読者レビューでも「2作目はどうなったの?」っていう声がちらほらあったし
この作品、透明人間になること自体は荒唐無稽だけど、
「透明人間にどのようなことが起こり、どうすれば現代社会で生き残れるか」
の考証は実にリアルな、サイエンスとは別の部分である意味「ハードSF」と
呼べる珍しい作品ですな。もれは好きです。
・・・透明人間というだけで、好意を持ってくれて、身の回りの世話もエッチも
してくれるおにゃのこをどうやって探すかという一点を除いて。ですがw
あの娘がいなかったら、さすがにサバイバルは無理なのかなあ。
知恵を使ったサバイバルものが好きなので、あのご都合主義は無しで
済ませるほうがより好みなんだけど。
アリスの登場によって住む家と食料と冬越しいう最大の問題が解決しちゃったしね、
アリスの助けなしで冬越しして、自分の家を手に入れてジェンキンスを失脚させるとこまで書けていたら
マジで神展開だったろうな
アリスとの触れ合いはもっと書いて欲しかった。ちょっと物足りない
敵がすげえ切れ者だったな
透明でなければあっという間に捕まっていたはずだ
>14
まあ、透明じゃなければ最初から追われもしないわけだがw
ジェンキンスはかっこよかった!!
この小説はニックの一人称で書いた文章だけど
もし作者が同じ物語をジェンキンスの側から地道な捜査によってじわじわとニックを追い詰めていく
小説を書いてくれたらそれもかなり面白くなるだろうな
結末がわかっているだけに、これからどうなるんだろうという楽しみはないが
この作者だったら、ジェンキンスが
集めたデータなどをもとに理論的にニックの行動の予測をしたり、
相手に気付かれずに包囲するための作戦など
戦略的な過程がとても丁寧に書かれていそうでとても読み応えがありそう!
作品中には〜番街、〜丁目とかけっこう書かれていて実際のNYの地図を見ながら読むと
ニックの足どりを追ったり舞台となった場所を探す事もできてちょっと面白かった
NYの住人にとっては家の近所だったり遊びに行く所だったり出勤で通る道だったりして身近な光景で
小説を読みながら「あの通りをあの建物からこの建物までのあいだまっすぐに歩いて、それからあっちの方へ曲がって・・・」
とか「いつも混んでいるどこどこ」
とか具体的に思い浮かべることができるんだろうな。
まあ、NYは映画・小説問わず色々な作品の舞台となっているだろうし、そんなこと特に意識せず読んでいるかもしれないが
しかし、アパートの空き部屋の増減や、道・地下鉄の人ごみ、人々の行動など
都市がただの背景ではなくて、人々の動きや地理的(?)なものがサバイバルでも結構重要な要素として書かれているだけに
作品にこのNYという都市に密着したものを感じるし、NYの住民も自分達が普段生活している町がただの背景ではなく、
物語に密接に関わる活きた要素となっていると感じたのではなかろうか?
(もちろん、この作品に描写されている事が全てではないだろうし、描写自体が正確であるという確証もないのだが)
と思った。
とまあ、現地人がどう思ったかについてはNYを映画でしか見たことのない私の妄想でしかないのだが、
とにかくこの作品は私にとって、
「人間の集団によって形作られている、
人間という生き物が住む環境としての『都市』」
を感じさせる小説でもあった
NYと比較すると東京の方がサバイバルが楽そうだなあ。
居住空間としては、漫画喫茶、カラオケルームと暖かくて
出入りの管理のゆるい空間があるし、コンビニの賞味期限切れの
弁当でよければ、それなりにバランスの取れた食事が、町中に
捨てられている。
銀行口座を作るのだけはちと難しいかな?
抜け道はありそうだけど。
>19
漫画喫茶はシャワー付きの所もあるらしいし、寝泊りするにはいいかも
しかし、個室制の所だと
(客の流れにある程度規則性はあるかもしれないが)、
どの時間帯も客が入ってくる可能性は0ではないだろうし
自分が寝ている個室に客が入ってきたりすると大変なことになる
あと空気が淀みやすいこと(透明人間にとって風邪が移るとけっこうキツイだろうな)、
廊下も狭く入り口と非常口を除いてはいざというとき逃げ道がほとんど無い
という事が難点かな
逆に言うと漫画喫茶は、クラブと違って24時間誰かしら人がいるので
雨露を避けるには最適だけど、シャワーを浴びたりするのには
向いてないと思われ。
シャワーが浴びられて、人のいない時間が存在し、鍵で締め出される
or閉じ込められるリスクを回避できるちょうどいい場所って、日本には
ないかも。
シャワーが無くても、清潔な水と清潔な布(できればタオル)が得られれば体は洗えるね。
深夜に使えそうである程度清潔な水の供給源となりそうなものとしては、公園の蛇口、施設の洗面所、
ペットボトルの水(どこからかこっそり調達)があるかな?
清潔な布はどうしよう?施設の洗面所には場所によってはまあまあ使えそうなタオルがあるかもしれない。
結局、二作目は出来なかったんだ・・・
今は、何してるのかな。
「アメリカではこの作品の著作権が切れているらしく
『作者は本業の経営コンサルタントでなにかヤバい事をしでかして消されたんじゃないのか?』
という噂があるらしい」
と本の雑誌のあとがきで椎名誠が書いていたが・・・・・・
(ソースは『本の雑誌』2005年9月号)
ただの噂であってほしい・・・・・・。
もし生きていれば、87年か88年の時点で46歳だったから
約20年たった現在では66歳前後かな?
日本の会社員だと定年退職していそうな年齢だけど
会社経営者だったらまだまだバリバリの現役かもしれない
刺客程度あっさり振り切って逃亡成功だろこの作者ならW
そんな怖い仕事ならなんらかの用意は怠ってないはずW
>25
刺客に追われてニックも顔負けのサバイバル逃避行をリアルでやってたりしてw
そして架空人物名義で買った家の一室で二作目を執筆してたりしてw
著作権が何で切れる?
今は日本と同じで登録必要なしになってるのに
なにげなく著作権が切れていると書いたが
確かに、アメリカでも著作権は登録必要ないし
もし作者が死んでいたとしても死後50年間は保護されるはずだね
「・・・が切れている」と書いてあった気がするんだが何だったかなぁ
ワーナーに売った映画化権か何かの事だったのかな?
この本を読んだのが遠い昔のように思える。
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